進学校に通っている高校生でも、勉強をしないことはよくある問題です。
「なんで勉強しないの？」と悩む親は、あなたは一人じゃありません。
子どもが勉強しない原因と解決策、それに親ができることについてまとめています。
目次
進学校に通う高校生が勉強しない原因
「進学校の高校生が勉強しない？」理由はなんでだと思いますか？
勉強しない理由は、一つだけでなく複数が絡み合っています。
学校のレベルについていけない問題
中学までなら、頑張って勉強してきた。それなのに、いざ高校に上がってみたら、今までの勉強法が通用しない。
授業の速さについていけない。教科書の内容が難しすぎて理解できない。
「じゃあ、どうすればいいの？」と絶望感に打ちひしがれてしまう人もいるかもしれません。
でも、まずは立ち止まって、自分の立っている地点をしっかりと見つめ直してみてください。
次に、自分が何を理解できていないのか、どこが難しいのかを整理してみましょう。
その上で、一つ一つ問題を解決していくことが大切です。
何事も一気に解決しようと思っても、結果は出ません。
一つ一つ確実に、小さな進歩を重ねることで、大きな成果を手に入れることができます。
「でも、自分一人で解決するのは難しい」と感じたら、教師や友人、家族に助けを求めることも大切です。
みんなで協力して問題を解決することで、自分だけでは見えなかった視点や解決策が見えてくるかもしれません。
何よりも、自分自身が自分の現状を認識し、一歩一歩前進していくことが大切です。
部活や他の趣味に熱中しすぎる問題
「でも、勉強だけじゃないよね？」そう、それも大事なポイントです。
高校生活は、勉強だけではなく、部活や他の趣味に打ち込むことも大切です。
でも、部活動などが行き過ぎてしまうと、勉強がおろそかになってしまうことがあります。
日々の練習で、部活の仲間と一緒に目標に向かって進むのはとても楽しいですよね。
しかし、一方で、部活が忙しくて勉強に時間を割けない、という人もいるでしょう。
もちろん、部活が悪いわけではありません。
問題なのは、時間の使い方や優先順位の設定です。
時間をしっかりと管理し、部活と勉強のバランスをとることが大切です。
自分の時間を管理するスキルは、社会に出てからも必要なものです。
だからこそ、この機会に自分の時間をどう使うか、真剣に考えてみてください。
自分の一日をどう過ごすか、それを決めるのは自分自身です。
自分が何を目指しているのかが明確でない問題
「何のために勉強しているのかわからない」と悩む高校生も多いです。
実際に、自分の目標が明確でなければ、どう動けばいいのかもわかりませんよね。
だからこそ、自分が何を目指しているのか、どんな自分になりたいのかを明確にすることが大切です。
大学進学であれ、特定の職業であれ、自分が描く未来がはっきりとしていれば、必要な行動も見えてきます。
目標が見つからないときは、まず自分が何に興味があるのか、何をしたいのかを考えてみてください。
そして、目標をどう実現するのか、何をすればよいのかを具体的に考えてみることが大切です。
大きな目標を達成するためには、小さな目標を立て達成することから始めましょう。
一つ一つの積み重ねが、大きな成果を生むのです。
勉強するべき量や内容が把握できていない問題
「勉強ってどれだけやればいいの？」との疑問を持ったことはありませんか？
多すぎる課題、難しすぎる内容。
自分には何なのか、どれだけやるべきなのかがわからなくて、ただただ焦ってしまう。
それが「孤独感」となり、自分だけが置き去りにされているような気持ちになってしまうこともあるでしょう。
そんなときは、自分が何を学びたいのか、何が必要なのかを明確にすることが大切です。
そのためには、自分が理解できていない部分を探し出し、どう克服するのかを考えてみてください。
その際、教師や友人にアドバイスを求めるのも一つの手段です。
そして、大切なのは「自分のペース」を見つけることです。
他の人と比べてしまうと、自分が遅いと感じてしまうかもしれません。
でも、人はそれぞれの速さで進むもの。
自分に合った勉強法、進む速さを見つけることで、勉強に対するストレスも減らせるはずです。
進学校の高校生が勉強しない末路
自分の感情を認めて自分自身を労わる
「辛い」「つらい」「無理」そんな感情でも大切にしましょう。
なぜなら、「自分自身を理解する」ための手がかりだからです。
感情は、自分自身がどう感じているのか、何に苦しんでいるのかを教えてくれます。
だから、自分の感情を認めてあげることが大切です。
そして、自分を労わることも大切です。
「頑張ったね」「大変だったね」との言葉を自分自身にかけてあげてください。
それが、自分自身を癒すための一歩となるはずです。
自分を労わることで、自分自身への理解が深まり、自分自身への愛情が育まれます。
それが、次に進むための力となります。
だから、どんなときでも自分自身を大切にしましょう。
適度な運動と充分な睡眠
「勉強ばかりしていると、身体が硬くなる」「頭が重くなる」と聞いたことがありませんか？
大切なのが、適度な運動と充分な睡眠です。
身体を動かすことで、血流が良くなり、脳にも酸素がより多く運ばれます。
その結果、頭がスッキリとして、集中力もアップします。
また、適度な運動は、ストレス解消にも役立ちます。
一方、良い睡眠は、記憶を定着させるだけでなく、疲れた身体と脳を回復させます。
十分な睡眠を取ることで、次の日の学習効果も上がります。
ですから、勉強の合間には適度に運動を取り入れ、十分な睡眠を確保することを心掛けましょう。
効果的な学習をサポートするだけでなく、健康な体を保つためにも必要なことです。
好きなことをして気分転換
「勉強ばかりでは疲れてしまう」そんなときは、好きなことをして気分転換しましょう。
読書、音楽、映画、運動、趣味…心をリフレッシュし、新たな視点やアイデアを提供してくれます。
また、好きなことをすることで、自分自身の存在を再認識できます。
それが自分自身を確立させ、自信を育むきっかけになることもあります。
だから、時間を見つけては好きなことをして、気分転換をしましょう。
ただし、気分転換はあくまで気分転換です。
学習への逃避にならないように気をつけてください。
好きなことをする時間も大切ですが、勉強時間を侵食しないようにバランスを取ることが重要です。
人に話す・プロに相談する
一人で悩んでいると、どんどん深みにはまってしまうときは、人に話すことをおすすめします。
友人であれ、親であれ、信頼できる大人であれ、自分の感情や考えを伝えることで、自分自身の理解が深まることがあります。
そして、特に深刻な問題に直面している場合は、プロに相談することを考えてみてください。
教師であれ、カウンセラーであれ、専門家は、あなたが抱えている問題を理解し、解決するための道筋を示してくれます。
人に話すこと、プロに相談することで、視野が広がり、新たな解決策を見つけることができます。
だから、一人で悩まず、思い切って人に話してみてください。
勉強しない高校生に親がすべきこと
子供の現状理解と共感
親として一番大切なことは、子どもが何を感じ、何を思っているのかを理解し感情を共有することです。
なぜ子どもが勉強しないのかの原因を深く掘り下げることが大切です。
学習に対する困難、ストレス、不安、やる気の欠如など、様々な要素が絡み合っています。
そんな時、親が共感の言葉をかけてあげることで、子供は安心感を得、心を開くことができます。
「大変だよね」「辛いよね」との言葉をかけることで、子どもは自分の感情を認めてもらい、心の中のつかえが取れることがあります。
一方、親が否定的な言葉をかけると、子どもは自分を守るために心を閉ざしてしまうことがあります。
「勉強しなさい」「なんでできないの」との言葉は、子どもにとっては厳しすぎるかもしれません。
また他の子と比較するのもやめましょう。優秀な子の母親として他のママと群れないことも、時には子どものためになります。
ですから、親はまず子どもの現状を理解し感情に共感することが大切です。
子どもと親のコミュニケーションを深め、子どもが自分自身を理解し、成長するきっかけとなります。
適切な学習環境の提供
「静かな場所」「明るい部屋」「適切な机と椅子」などは、良い学習環境を作るための基本的な要素です。
しかし、それだけで十分でしょうか？答えは「NO」です。
なぜなら、最適な学習環境は、それぞれの子どもによって異なるからです。
例えば、一人で静かな場所で勉強するのが最適な子もいれば、音楽を聴きながら、または友達と一緒に勉強することが最適な子もいます。
そのため、親としては、子どもの性格や学習スタイルを理解して、最適な学習環境を提供することが重要です。
子供の目標設定の支援
目的が明確でないと、どこに向かって進めばいいのかわからないことは、高校生の勉強にも当てはまります。
目的が明確であればあるほど、勉強は進みやすくなります。
それは、目標がモチベーションを引き出し、方向性を示してくれるからです。
しかし、高校生は自分自身で目標を設定するのは難しいかもしれません。
そのため、親としては、子供が自分自身の目標を設定できるように支援することが大切です。
子供の将来の夢を話し合うこと、学習計画を作ること、目標達成のための方法を探ることなど、さまざまな形で行えます。
つまり、親は子供の目標設定をサポートし、目標達成のための具体的なプランを一緒に作り上げることが大切です。
それが、子供の自主性を育み、自己効力感を高めるための一歩となります。
勉強しない高校生を動かすためのヒント
やる気を引き出すためのコツ
「やる気を引き出すためのコツは何？」って思うかもしれませんよね。
答えは、「内発的動機付け」にあります。つまり「自分自身がやりたいと感じること」を指します。
やる気を引き出すためには、子供が自分で達成感を感じられるタスクを設定することが重要です。
それは、少しだけ難易度を上げた問題を解かせることで「できた！」という感動を生むことができます。
また、子供に自分自身の成長を実感させるために、定期的な振り返りを行うことも大切です。
そのためには、子供の頑張りをほめること、小さな成果でも認めることが重要です。
勉強の目的と意義を理解させる方法
「なんで勉強しないといけないの？」これは高校生からよく聞かれる質問です。
答えは「自分自身の夢を叶えるため」、「豊かな人生を送るため」、「自分の興味を広げるため」など、人それぞれ異なります。
しかし、子供が勉強の目的と意義を理解するためには、具体的なビジョンが必要です。
そのためには、親として子供の夢や目標を一緒に話し合い、目的を具体化することが大切です。
将来の自分を想像し、その自分がどんな生活を送りたいのか、どんな人になりたいのかを話し合うことで、子供自身が自分の勉強の目的と意義を見つけられます。
そして、将来のビジョンが、子供の勉強へのモチベーションを引き出し、持続させる力となります。
まとめ
進学校に通っている高校生が勉強しない理由は、複数あります。
対策としては、まずは自分自身の感情を認識し受け入れること。そして、自分自身を労わることです。
次に、親が子供の現状を理解し、共感すること。
そして、子供に適した学習環境を提供し、目標設定の支援をすることもポイントです。
そして最後に、子供のやる気を引き出すためのコツと、勉強の目的と意義を理解させる方法を知ること。
以上のことが全て揃って初めて、勉強しない高校生が、勉強を始め持続する一歩へと繋がります。
