「中3になって成績が下がった」と感じている皆さん、決して焦らないでください。
成績が下がる人の特徴と原因、中3で成績を下げないための対策をまとめています。
目次
中3で成績が下がる子の特徴
あなたは中学3年生になって、突然成績が下がったと感じたことはありませんか？
中3で成績が下がるのは、いくつかの原因があります。
受験モードへの移行
中3になると「受験モード」に移行することです。
中1や中2の時は学校の勉強が主で、普段通りの生活リズムや学習方法で問題なく学べていたのが、一転して受験モードに突入すると、新たな問題が浮上します。
例えば、中2までは学校のテスト対策だけで充分だったのが、中3になると塾の宿題や進研模試、受験問題の対策が必要になります。
中3にもなると学習量が増え、ついていけない生徒が成績下落の道を辿るのです。
また、学校の授業では扱われないような問題が出題されることも増え、対応するスキルが求められるようになります。
中3になって急に成績が下がったと感じているのは、受験モードへの移行という新たな環境に適応するのに時間がかかっているだけかもしれません。
周囲のレベルアップ
成績が下がる原因として挙げられるのが「周囲のレベルアップ」です。
中2まではクラスでの自分の位置づけがしっかりあったのに、中3になったらそれが崩れてしまった。
なぜでしょうか？それは、皆が一斉に受験モードに入り、真剣に勉強を始めるからです。
結果、中2までの間にあまり勉強をしてこなかった生徒でも中3で受験モードに入ることで急激に成績を伸ばします。
しかし、いつまでも中2の学習スタイルのままの生徒は、成績を落とすことになります。
実力テストや模試での成績低下
実力テストや模試では、学校のテストとは違い、多くの場合、中学3年間の総合的な学力が問われます。
基礎的な部分がしっかりと身についていないと、短期間での得点アップは難しくなります。
具体的には、英語の基本的な文法や単語、数学の公式や計算スキルなどが重要となってきます。
成績が下がる生徒の特徴
具体的に成績が下がる生徒にはどのような特徴があるのでしょうか？
自己管理能力が低い
自己管理能力が低いと、時間を効率的に使えず、必要な学習時間を確保できません。
例えば、学校から帰ってきてからの時間をうまく活用できずに、結果的に勉強時間が短くなってしまうケースです。
あるいは、勉強時間は確保しているものの、集中力が途切れてしまい、効率的な学習ができていないという場合も含まれます。
自分の時間を上手に管理できずに、勉強に費やす時間や労力が不足してしまうと、どれだけ頭が良くても、またどれだけ勉強が好きでも、結果的には成績は下がってしまうのです。
ですから、成績を上げるためには自己管理能力を高めることが非常に重要なのです。
基礎学力が不足している
基礎学力が不足していると、学校の授業やテストだけでなく、受験対策においても大きなネックになります。
基礎学力とは、一体何を指すのでしょうか？
それは、数学の公式や計算法、英語の基本的な文法や単語など、各教科の基本的な知識や技術のことです。
基礎学力が不足していると、新たな知識を吸収したり、問題を解決したりする能力が低下します。
例えば、英語の長文問題に取り組む際、単語の意味がわからなければ理解するのが難しくなります。
また、数学の計算問題では、基本的な計算法が身についていなければ解答にたどり着くことは困難です。
基礎学力が不足している生徒は、成績が下がる傾向にあります。
受験プレッシャーに弱い
中3になると受験が迫り、そのプレッシャーが生徒たちに大きな負担を与えます。
受験のプレッシャーに負けてしまい、勉強を続けることができない、または効果的に勉強できない生徒が出てくるのです。
受験プレッシャーは、誰しもが感じるものです。
しかし、プレッシャーにどう対処するか、どう自分の力に変えるかが重要となってきます。
学習習慣がない
学習習慣とは、定期的に勉強を行うこと、一日一日の勉強時間を確保すること、そして学習を継続することです。
例えば、「毎日9時から10時まで数学を勉強する」というのが学習習慣の一つです。
学習習慣が身についていないと、勉強する時間が不規則になったり、継続が難しくなったりします。
学習は地道な積み重ねが必要ですから、学習習慣の確立は非常に重要と言えるでしょう。
集中力が続かない
学習時間が長くても、集中力が途切れてしまっては効率的な学習は難しくなります。
例えば、一時間勉強すると決めても、30分しか集中できていないとすれば、実質の学習時間は半分になってしまいます。
集中力が続かない子は、学習時間を長くしても成績はなかなか上がらないかもしれません。
成績を上げるための対策
成績を上げるための具体的な対策を見ていきましょう。
時間管理の改善と目標を設定する
時間管理の改善とは、自分の時間をどのように過ごすかを計画し適切に実行することを意味します。
具体的には、学校の授業、部活動、家庭での時間など、1日の中でどの時間帯に何をするかを決めることです。
例えば「学校が終わったらすぐに宿題を終わらせ、その後30分休憩してから1時間数学の勉強をする」など、具体的なスケジュールを作りましょう。
そして、目標設定は、自分が何を達成したいのか、どの程度のレベルに到達したいのかを明確にすることです。
具体的な目標を設定することで、自分自身のモチベーションを維持し、勉強に取り組む意欲を保つことができます。
「次のテストでは数学で80点以上を取る」、「毎日英単語を30個覚える」など、達成可能な目標を設定しましょう。
時間管理の改善と目標設定は、自己管理能力を高め、成績を上げるための最初の一歩となります。
理解、定着、適切なアウトプットの3要素を重視する
次に重要なのは、「理解、定着、適切なアウトプット」の3つの要素を重視することです。
特に基礎学力が不足している生徒にとっては、この3つのプロセスを重視した学習が必要です。
まず「理解」は、新たな知識を自分のものとするためのステップです。
単に情報を記憶するだけでなく、その意味をしっかりと理解することが大切です。
次に「定着」は、理解した知識を長期記憶に移すためのステップです。
定着は反復学習によって達成できます。
一度理解したことを何度も復習することで、記憶が定着します。
そして最後に「適切なアウトプット」です。
適切なアウトプットは、自分の中にある知識を具体的な形で外に出すことです。
テスト対策をする際、過去問を解いてみることは良いアウトプットの例です。
自主的な学習姿勢を身につける
学習習慣がない、集中力が続かないという問題を解決するには、自主的な学習姿勢が必要です。
自主的な学習姿勢とは、自分自身で学習計画を立て実行し、自分自身で学習の評価や反省を行うという態度のことです。
自主的な学習姿勢が身につくと、自分自身で自分を制御する能力、つまり自己管理能力が上がります。
例えば、「自分の理解が浅い部分は何か？」を自己評価し、「次はどのように学習すれば良いか？」を考え行動に移す。
自主的な学習姿勢を身につける方法は中学生が頭が良くなる方法でもありますよ。
まとめ
中3になって成績が下がる人の特徴は、自己管理能力が低い、基礎学力が不足している、学習習慣がない、そして集中力が続かない、ということです。
また原因として、受験モードへの移行、周囲のレベルアップ、そして実力テストや模試での成績低下が挙げられます。
中3で成績を下げないためには、時間管理の改善と目標設定、理解と定着、そして適切なアウトプットを重視する学習方法、自主的な学習姿勢を身につけることが重要です。
