中学生の勉強につきっきりが必要な場合もある

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「子どもの勉強、どうサポートすればいいの?」と親なら一度は迷いますよね。

本記事では、中学生の勉強につきっきりが必要な場合と、必要でない場合、そして親としてどう関わるべきかについてまとめています。

中学生の勉強と親の関わり方。つきっきりはあり?

子どもが中学生になると、親の勉強への関わり方が大きな問題となります。

「つきっきりで勉強を見るべきか?」それとも「子どもの自立を重視すべきか?」と、多くの親が悩むでしょう。

親がつきっきりで見ることのメリットとデメリット

メリットとしては、子どもが何に困っているのか、どのような学習方法を取っているのかを親が把握できる点です。

例えば、一人で取り組んでいても解決できない問題に対して、親が適切なアドバイスをすれば、子どもはスムーズに学習を進められます。

一方で、デメリットも存在します。

親がつきっきりで見ることで、子どもの自立心が育たない可能性があります。

例えば、「自分で解決できないときはすぐに親に頼ってしまう」という依存的な態度が身についてしまうかもしれません。

以上のように、親が中学生の勉強をつきっきりで見ることには、一長一短があるのです。

親としては、どのように子どもと関わるべきか、常に考えていくことが求められます。

親はあくまでも「ガイド役」

「中学生の自立」と聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?

学業だけでなく、生活全般のことを自分で管理する力、それが自立です。

しかし、中学生という年代は、まだまだ大人びた自立を全うするのは難しい時期。

だからこそ、親がどう関わるかが重要になってきます。

親の関わり方には、「ガイド役」を担うことが求められます。

つまり、子どもが自分で考え、自分で行動するための道筋を示すサポート役です。

例えば、テスト前に「どの科目から勉強を始めるといいと思う?」と問いかけで、子ども自身に計画を立てさせる。

あくまで主導権は子どもにあり、親はそのサポートをする、それが理想的な関わり方と言えます。

ただし、親がつきっきりで見ることのメリットとデメリットを考慮すると、全てを子ども任せにするのは問題です。

子どもが困った時、親が適切な助言を行うのも大切。

でも、それが「口出し」に変わると、子どもの自立を阻むことになりかねません。

子どもの自立を尊重しつつも、困った時には適切なアドバイスを与え「適度な距離感」を保つことが大事です。

親の役割は、子どもが自立していくための「ガイド役」です。

つきっきりで見ることが必要なケース

親がつきっきりで見ることが必要なケースもあります。

なぜ親が密接に見ることが求められる状況があるのでしょうか?

答えは「学び方の変化」にあります。

小学生から中学生での勉強方法の違い

小学生と中学生では学習の進め方が大きく変わります。

具体的には、小学生のときは先生が一つ一つ丁寧に教えてくれますが、中学生になると一気に情報量が増え、自分で学ぶ力が求められます。

例えば、小学生の時には算数の問題を解くステップを先生が順に示してくれますが、中学生の数学では、一つの問題に対する解き方が複数あることを自分で理解し、自分で選択する必要が出てきます。

中学生になると教科ごとに先生が変わり、中間テスト・期末テストもスタートします。

小学生のころはテスト対策をしなくとも点数が取れていたとしても、中学校ではテスト対策をしなくては良い点は取りにくいでしょう。

以上のような小学校での学習の違いに戸惑う子どもも少なくありません。

特に中学校1年生のときは、親がつきっきりで見ることで、子どもが新しい学習方法に適応する手助けをすることができます。

ただし、あくまでも子どもが自分で学ぶ力を育てることが目的なので、親が答えを教えてしまうのは禁物です。

勉強が苦手な中学生への対応

学習に苦手意識を持つ子どもに対して、親がどのような対応をすべきか。

まず、親として最も大切なのは「理解し忍耐強く接する」ことです。

勉強が苦手な子どもは、自分の能力を疑い、自己否定に陥りがちです。

「なんでできないんだろう」「他の子はできてるのに」という思いが頭をよぎることでしょう。

そんな時、親が冷静に対応し、子どもの気持ちを理解することが求められます。

例えば、子どもが困っている時に「大丈夫、一緒に考えてみよう」と声をかけ、一緒に問題を解いてみる。

重要なのは「答えを教えてしまう」のではなく「どうすれば答えを見つけられるか」を一緒に考えることです。

子どもにとって、問題を自分で解く経験が自信につながり、次に生かされるのです。

また、苦手な教科を克服するためには、小さな成功体験を積むことも重要です。

成績が悪くなったとしても、中学生の年齢なら諦める必要はなく頭が良くなる方法はいくらだってあります。

そのためには、親がつきっきりで見ることが有効な場合もあります。

子どもが一つの問題を解いた時に、達成感を共有して褒めることで、学習に対するネガティブなイメージを払拭し、自信を育てていきます。

中学生の勉強への親の関わり方

一般的な親の関わり方について見ていきましょう。

自立した学習へのステップ・余計な口出しはしない

「自立した学習へのステップ」とは、子どもが自分で考え、自分で行動し、自分で解決する力を育てることです。

大切なのは「余計な口出しはしない」ということ。

例えば、子どもが宿題をやっているとき、親が答えを先に教えてしまうと、子どもは自分で考える機会を奪われてしまいます。

結果、自立した学習のステップを踏むことができません。

子どもが困っているとき、解答を教えるのではなく「どうしたら解決できると思う?」と問いかけてみる。

これにより、子どもは自分で考え、自分で行動する力を育てることができます。

勉強できる環境を作る

勉強できる環境とは、物理的な環境だけでなく心理的な環境も含みます。

具体的には、静かな部屋、適切な照明、座りやすい椅子、使いやすい机などの物理的な環境と、安心感、集中できる雰囲気、自分で学びたいと思う心理的な環境が必要です。

子どもの部屋に勉強専用のスペースを作るということも一つの手段です。

勉強専用ののスペースは、他の遊びやリラクゼーションの場所とは別にし、子どもが集中して勉強に取り組むことができるように配慮することが重要です。

子どもにあった塾や個別指導も考える

学校の授業だけでは物足りない、もしくは学校の授業だけではついていけない、という子どもに対しては、外部の教育機関を利用することも検討しましょう。

それぞれの塾や個別指導には特色があります。

大規模な塾では基礎から応用まで広くカバーする一方、小規模な塾や個別指導では一人一人の弱点を克服するための指導が可能です。

子どもの性格や学力、目指す学校などを考慮に入れて選ぶことが大切です。

親として大切なのは、子どもの自立を支え、学びやすい環境を提供し、必要に応じて適切な教育機関を利用すること。

それが子どもの学力向上につながります。

まとめ

中学生の勉強をつきっきりで見ることは、子どもの自立をどうサポートするか、そして勉強に最適な環境をどう作り出すかがポイントです。

結局のところ、親として最も大切なのは「子どもが自分で学び、成長できる環境を提供すること」です。

子どもが自分で解決策を見つけられるような問いかけをすることであったり、静かで集中できる学習空間を作ることであったり、子どもの特性や学力に応じた塾や個別指導を選択することであったりと、さまざまな形で表れます。

子どもと一緒に最適な学習環境を模索してみましょう。