受験期間、親にとっても大変な日々が続きます。
疲れた親の心のケア、どうしていけばよいのでしょうか?
大学受験生の親が疲れたときの対処法と心のケアについて詳しく解説します。
目次
大学受験生の親が疲れる理由
「うちの子、頑張っているのはわかるんだけど、なんだか親としても疲れてきた…」。
大学受験生の親が感じる疲れはただの物理的な疲れだけではありません、心の疲れも深刻です。
期待と現実のギャップ
例えば、自分の子どもが第一志望の大学に合格することを強く願っていますよね?でも現実は厳しい。
模試の結果が思うように上がらない、成績が伸び悩んでいる…。
などの「期待と現実のギャップ」こそが、親を疲れさせる大きな要因なのです。
子どもの努力を日々見ていて、確かに意欲は認めます。
でも一方で、模試の成績はいつも中の下…。
期待と現実のギャップに悩み、頭を抱える日々が続いてしまい疲れてしまうのです。
子どもへの過度なプレッシャー
「ああ、うちの子にはもっと頑張ってほしい」と思ったこと、ありませんか?
親心から、「もっと勉強しろ」「もっと成績を上げろ」などと、つい厳しく言ってしまうこともあるでしょう。
しかし、それが子どもへの過度なプレッシャーとなり、親自身も疲れる原因になるのです。
子どもが努力家で、コツコツと自分のペースで勉強している子もいます。
しかし、親としては「もっと早く結果を出してほしい」と思い、つい厳しくなってしまいます。
厳しく接したことが原因で娘との関係がギクシャク…。
結果、親自身も精神的な疲れを感じています。
無理なスケジュール管理
無理なスケジュール管理も親の疲れを引き起こします。
例えば「これだけの量を勉強すれば大丈夫だろう」と、親が立てたスケジュール。
でも、それが子どもにとって無理なスケジュールだとしたらどうでしょう?
親が子どもの受験スケジュールを毎日細かく管理しています。
一日の予定、一週間の予定、一ヶ月の予定…。
子どもはプレッシャーに耐えかねてストレスを溜め込み、親自身も子どもの様子を見て心配で仕方ありません。
以上のように、無理なスケジュール管理は親の疲れを加速させます。
親自身のストレス対策と休息の重要性
親が疲れてしまう原因について語りましたが、次は親自身のストレス対策と休息の重要性について考えてみましょう。
大切な子どもの受験生活をサポートするためには、親自身が健康でいなければなりません。
心も体も健康であること、これが大前提なのです。
まず休んでストレスを逃がす
最初の一歩は、まずは自分自身に休息を与えることから始まります。
「でも、子どものために休むわけにはいかない」と思っている方、ここでひとつ質問させてください。
体力が尽きて倒れてしまったら、子どものためになるでしょうか?
子どもの受験のために自分の時間をすべて犠牲にしていました。
毎日、子どものために何ができるかを考え、手続きを行い、情報を集めていました。
しかし、ある日突然、体調を崩してしまいました。
結果、子どもは自分の母のために心配する日々が続き、勉強に集中できなくなってしまうことも考えられます。
だからこそ、まずは自分自身に休息を与えて、ストレスを逃がすことが大切なのです。
親のストレス発散が、最終的には子どものためにもなるのです。
過度な期待を持たない
子どもに対する期待感は、親であるからこそ持つもの。
でも、過度な期待は親自身を疲れさせ、時には子どものモチベーションを下げてしまうこともあります。
子どもに対して「絶対に難関大学に合格しなければならない」という強い期待を抱いているとします。
しかし、結果、子どもはプレッシャーに負けてしまい、結果的に親自身も深く心を痛めることになりました。
そう、親の過度な期待が、反対に心の疲れを生むのです。
子どもを信じる
最も大切なことは、親が子どもを信じることです。
何事も自分で経験しなければ身につかない。受験勉強も同じです。
子どもが自分の力で勉強に取り組むことを信じ、見守ることが求められます。
大学受験生の親がやってはいけないこと
自分の思いを押し付ける
「自分が叶えられなかった夢を子どもに託す」これは親が陥りやすい誤った思考です。
例えば、自分が若い頃、一流大学に行きたかったけれども叶わなかった過去があるとします。
自分が叶えられなかった夢を、子どもに託す形で押し付けていませんか?
「親の夢を叶えてほしい」との一心からくる行為ですが、押し付けは親自身を疲れさせ、子どもにとってもプレッシャーとなります。
親として大切なのは、子ども自身の夢を応援し、見守ることが大切です。
過度なプレッシャーをかける
親がやってはいけないことの一つとして、過度なプレッシャーを子どもにかけることが挙げられます。
もちろん、親が子どもに対して高い目標を持つことは悪いことではありません。
しかし、目標が子どもにとって過度なプレッシャーになってしまうと、逆効果になる可能性があります。
親のプレッシャーが息子にとって重荷となり、反対に勉強への意欲を失わせることにもつながります。
親自身も子どもの変化に気づきながらも、どうすべきかわからずに困惑しています。
過度なプレッシャーは、親子の関係を壊すだけでなく、親自身も心を疲れさせます。
子どもの自主性を奪う
子どもが自分で考え、自分で行動することが大切です。
それが将来、社会に出てからも自立した人間として生きていくために必要な能力となるのです。
例えば、子どものすべてのスケジュールを親が管理していると、子どもは自分で考えることを放棄し、全てを親任せにしてしまいます。
子どもの自主性が奪われた結果、親は子どもの全てを管理しなければならず、疲労が蓄積してしまいます。
子どもの自主性を尊重し、成長を見守ることが親の役割です。
否定的な言葉を使う
否定的な言葉を使うことも親がやってはいけないことです。
例えば「お前はダメだ」とか「なんでそんなにバカなの」という言葉。
否定的な言葉は子どもの自信を奪い、親自身も心を疲れさせます。
子どもの勉強が上手くいかないことにイライラし、つい否定的な言葉を投げかけてしまいがちです。
しかし、その結果、子どもは自己否定感に苦しみ、親との関係もこじれてしまったのです。
親は常に子どもを肯定的に捉え、励ましの言葉を探し出すべきなのです。
他の子と比較する
「あの子はできるのに、なんでお前はできないの」など、他の子との比較しての言葉は、子どもの自尊心を傷つけます。
そして、親自身も子どもが他の子と違うことに対するストレスが増えます。
自分の子どもと他の子どもを比較することで、子どもにより一層の努力を促そうとしているのかもしれません。
しかし、その結果、子どもは自分の価値を見失い、親自身も子どもの成績に一喜一憂する日々が続くことになりました。
子どもは子ども自身のペースで、自分なりの方法で学ぶべきなのです。
親はその過程を見守り、応援することが求められます。
むしろ、他の親とは群れないくらいの気持ちでいるのがよいでしょう。
優秀な子の母親は群れるない子どもの自主性を大切にしているものです。
まとめ
大学受験生の親が疲れたと感じるのには、複数の理由があります。
親が受験生を支えるためには、まず親自身の心のケアが必要です。
過度な期待やプレッシャーは、親子の関係を壊し、親自身も心を疲れさせます。
親として大切なのは、子どもの自主性を尊重し、肯定的な言葉で子どもを励まし、その成長を見守ることです。
そして、何よりも子どもを信じることが必要です。
子どもが自分の力で勉強に取り組むことを信じ、見守ることが求められます。